その一、Der Kommisar

ファルコの Der Kommisar を聞きながら、これを書いています。ハッ、 インターネット上、 

オフィシャルサイト

調子の良い、ドイツ語、英語のミックス。ハッ、

Der Kommisar

Two, three, four, eins, zwei, drei

Es is nichts dabei

Wenn ich euch erzaehle die Geschichte

Nichts desto trotz, ich bin es schon gewohnt (以下、省略)

ヨーロッパはオーストリアからの音楽的な才能が海外でも花咲いた。 何度も耳を傾けているうちに、虜になってしまいます。 ハッ、

日本には Falco ファンはいらっしゃるのでしょうか!?

その二、Falco Meets Amadeus

ミュージカル「ファルコ、アマデウスと会う」

このミュージカルは1980年代のポップス界で最も外向的な巨人たちの一人であった、その人へ敬意を払ったものである。

当人は全てを欲した、しかし充分に得ることは一度もなかった。自分の人生、その限界まで味わい尽くした、そしてそのためには自分の命をも失った。 とても感情的なショーである。

ショーではポップ界の神話的な存在、つまりファルコ本人の内面生活がどうだったかを深く垣間見させてくれるし、 ショーの中心は20世紀、最も成功したオーストリアンポップスのスーパーヒット曲が何曲も含まれている。

ミュージカルについて

自分の人生の分岐点においてファルコは自分のマネジャーの提案を受け入れ、人気が高まるに従って、自分の死を演出する。

ところが、どっこい、物事は手に負えなくなる。究極的なヒット曲を求めて、 ファルコは自分のお手本であるモーツァルトからのインスピレーションを得るよう仕向ける。 モーツァルトはファルコにとっては自分の「古いエゴ」である。

かくしてこのミュージカルが始まる、音楽歴史上の2巨人を一緒にしたものである。

「ファルコ、アマデウスに会う」は舞台上では、フィクションと現実とが溶け合ってしまうというそんな一つの物語である。

しかし二人の人生の類似性は明白である。年齢差が200才という兄弟同士で有り得るし、二人は才能のある音楽家であり、 二人の人生標語は「素早く行き、若くして死す」である。

音楽、女性達、麻薬と日常生活を規定している。どちらの当時の時代精神を体現している。 二人の天才、自己破壊に至るまで働いた。

二人とも若くして亡くなった。 モーツァルトはたったの35年、生きた、ファルコは40才で死んだ、1998年、ドミニカで交通事故に会って。

「ファルコは余りに有頂天であった、というのも彼にはそんな雰囲気があった」と。

ショーについて

ファルコの人生は陶酔そのもののごとくであった。ミュージカル「Falco Meets Amadeus ファルコ、アマデウスに会う」でも陶酔するかのように演出されている。

ビデオクリップのごとく、シーンが素早く変化し、凝縮され、耳をつんざく音響、 そしてファルコのベスト曲がモーツァ ルトの曲と雄大に結び合わされる。

曲と曲との合間には豪奢なダンス、ライトをふんだんに使ったデザイン、 特殊効果、 そして大きなビデオ画像が壁には映し出される。

24人の歌手とダンサーたちは四重奏楽団、ギター、グランドピアノの演奏に助けられながら、 舞台の上ではライトとミュージックとエネルギーで出来た嵐の如き喧騒が描き出される。

主役はまたも Axel Herrig アクセル・ヘッリクが演じる。ファルコを演じる彼のやり方は負けないものであると批評家たちからも大きな賞賛を得たし、 FMAの聴衆たちも気に入ったものである。

主役の彼はとにもかくにも既に作り出された芸術的な人物の完璧なるコピーそのものだ、と WAZ では評している。

主役のアクセル・ヘッリクはまさに思わぬ拾い物である、彼はまるでファルコのように見えるし、 彼はファルコのように歌うし、 ファルコのように動きまわる、彼はファルコになる、と「Berliner Zeitung]紙はケルンの音楽学校で学んだ歌手兼俳優のこの人物について報じている。

公演予定(実はとっくの昔、10年前にもう終了していますが、笑)

01. bis 13. Maerz 2005, Wien Museumsquartier ウィーン

15. Maerz 2005, Salzburgarena ザルツブルク

16. Maerz 2005, Bregenz Festspielhaus ブレゲンツ

17. Maerz 2005, Innsbruck Olympiahalle インスブルック

18. Maerz - 19. Maerz 2005, Graz Stadthalle グラーツ

20. Maerz 2005, Wels Boschhalle ヴェルス

ご覧の通り、(10年前の今月)3月中はオーストリア国内を公演して回っていました。

最終日の3月20日にはわたしが住む町の直ぐ隣、毎日自転車を駆って市内中心地まで出かけて行きますが、 公演を一度見たいとは思っていても、事情が許さず、街中の広告塔に張ってある公演案内のポスターを眺めているだけでした。

来月、(2005年の)4月はドイツ国内を公演して回る予定が出来ているようです。

その三、人物紹介

金曜日だった。1998年の2月6日だった。その日、悲劇的な方法で、ひょっとしたらドイツ語圏内最大級だった、そのポップスターの光が消えた。

本名、Hans Hoelzl ハンス・ホルツル、”Falco ファルコ”の芸名で知られているが、ロックとポップスの世界で一つの革命を企てるだろうということはすでに揺りかごの中にあった。

ファルコ、オフィシャルサイト

ポップス界にまるで爆弾の如く打ち込んだ最初のソロシングル、”Kommisar" の後、 次から次と ヒット(一撃)が続いた。”Jenny”、”Vienna Calling"、”Rock Me Amadeus" といったヒット曲が続いた。

”Rock Me Amadeus" は世界中のポップチャートを襲い、アメリカのチャートでは一週間に渡ってトップの座を占めた。

新聞に出る大見出しはどれも彼の人生を規定付けていた。放埓ぶりや、女性関係や、または成功そして悲劇と、ファルコの人生は8の字形の軌道(メリーゴーランドの一種)の如くであった。その病的な欲望、そのアクロバティックな運転の仕方は結局、命取りとなってしまった。

それを予見していたのかどうなのか、彼にとっては最後の、大作品となった”Out of the Dark の中ではそれを謎めかして歌っていた、「ボクは一度死ななければならない、生きるために、、、、、、」と。

http://www.seebuehne.de/main/falco-die_show.htm
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