日本一周ひとり旅、「北海道一周ひとり旅編」日記 第32日 美幌→ 層雲峡 
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この文章を読んでくださっている読者の皆様は、これから北海道の旅を予定していらっしゃるのでしょうか、それとも北海道を旅したことがあって、北海道を旅していた人の別の感じ方等々をご自分のそれと比較対照しながら読んでいらっしゃるのでしょうか。

 一週間とか、三日間とか、期限が限られた旅をしようとする人にとってはその旅の目的、その旅で達成したいと考えていることも事前にハッキリと定めて出掛けて行くかと思われます。わたしみたいに行きあたりばったり的な旅の仕方を取った人と同じレベルでの話しは当て嵌まらないかもしれませんが、旅の途中で飽きることなどは有り得ないと思いますが、飽きないでいられる旅の仕方、わたしから一つヒントを、それは旅にゲーム的な要素を入れてみると旅のマンネリ化を防げるかもしれないということです。

 わたしの場合、ヒッチハイクをしていて、車が来るのを待っているのですが、やって来る車が止まるか、止まらないか、この二者択一的な設問にどう答えるか、本人としては当然「止まる」を願っているのですから、「止まる」と答えを出しているのですが、実際は「止まらない」という答えが返ってくることがしばしば。

 「止まらない」という答えばっかり何度も貰っていると、車は止まらない、といった先入観が形成されてしまうものなのかもしれません。この先入観に対しては何度戦ったか数え切れないほどです。

 やって来る車のナンバープレートに注目したことがありました。次の車のどこの町に登録されている車か? 自分が目指す地名がその日一日の目的地としてあって、その地名が記されたナンバープレートの車が次にはやって来ることを期待するものですが、期待通りのナンバープレートがやって来るとは限りませんでした。

 車は止まるか、止まらないか、ということに対して止まって貰いたいと願いながらヒッチを試みていたのが、いつの間にか車のナンバープレートを当てることに意識が集中してしまって、札幌ナンバーと思っていたら、関西からであったり、関東からであったりと、思い通りのナンバーが来るとは限らないことを知ったりして、自分はヒッチハイクの旅をしているのか、それとも車の統計を取っている人間なのか、自分の立場を忘れてしまうこともありました。

 要するに、ゲーム感覚で楽しみながら自分なりの旅を作り出して行くのも大切だということを悟った次第でした。

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