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「日本一周」について蘊蓄を傾けよう
▼どうやって日本の中を移動します?
さあ、あなたはなにを使って移動、旅します?
以下では考えられる移動手段をいくつか記します。
1.自転車
2.オートバイ
3.自動車
4.鉄道
5.飛行機
6.バス
7.タクシー
8.気球
9.スケートボード 、インラインスケート、ローラースケー
10.ボート(カヌー、またはヨット)
11.自前の足
12.その他
手段の簡便性、費用性(貧乏旅行か、豪華旅行か)、耐久性、安全性といった観点等から眺めてみましょうか。 私なりの偏見と独断が含まれているかも知れませんので、参考程度にお読み下さい。
1.自転車
その人の置かれた環境にも依るのでしょうが、
「日本一周!やりたい!やるぞ!」
というと直ぐにも、簡単に、気軽に移動出来る手段のナンバーワンとして思い浮かぶのではないでしょうか。つまり日本一周を試みる人たちのスタンダードとなっているのではないでしょうか。
勿論、自分の足でペダルを漕いで行かなければなりません。坂道(登りのこと)、特に急傾斜の坂道を漕いで登って行くときは大変です。当時、一昔前のこと、わたしの自転車には最新の変速ギアも何も付いていませんでしたから、チェーンに最大限の負荷を掛けてばっかりいました。その結果、チェーンが伸びてしまい、伸び切ってしまい、チェーンが外れるということが何度かありました。チェーンが思いがけず外れて両足が空回りするあの感覚、経験された方は分かるかと思いますが、”絶望的な”ショックですよね。一度起こってしまうと何度でも起こるようになる。まるで一度捻挫をするとまた起こるといった具合です。
坂道でも平地を走るかのような気分で走って行ける変速ギアを幾つかついたものがあれば楽ですね。 最近の自転車にはどれでも少なくとも三段ギアぐらいは付いているでしょう。
ペダルを漕ぐということは、すなわち両足を使った運動も兼ねているのです。両足の血液循環が促進されます。自分の両足が上下運動をすることで、自転車は前進運動をする。自分は今、日本を走っているという実感をはっきりと感じ取ることが出来るでしょう。
どのような自転車で行くのか。自転車の上には自分が跨って走って行くだけでなく、道中で必要とする色々なもの(少なくとも、これは是非といった必要最低限のものを持ってゆく)、つまり荷物を載せます。荷物が載せられるように前輪の両脇に荷物用バッグがついたもの、後輪の両脇にもバッグが付いたもの、つまり合計4個の荷物入れを装着できるようになった自転車が良いですね。 結構本格的な装備、他の自転車旅行者がそういった自転車を運転しているのをよく見たものです。
わたし自身は普通の自転車でした。サドルの直ぐ後ろには狭い荷台が付いていました。そこにリュックサックに入れた荷物全部を荷台からこぼれ落ちるかのような感じで縛り付けて行きました。 リュックの中から何か必要なものを取り出す時にはリュック全体の荷を解かなければならなかったという不便を感じていながらも、旅の途中のこと、不便を不便と感じることもなく慣れてしまったと言えましょうか。
もちろん自転車が運転出来なければ話になりません。自転車を使用して日本一周をしたいという方は運転の仕方を習得しておく必要があります。必要条件ですね。でも自転車運転免許を取る必要はないかと思います。(序ながら、当地、オーストリアでは小学生、10歳になるまでは公道を一人切りで運転することが法律で禁止されているようです。 自転車運転免許(理論と実践)を得るための試験に合格しなければなりません。10歳から12歳まで、12歳からは免許証なしに運転出来るようになっています。細かいですね。)
○自転車での移動
長所:以下で述べる移動手段(つまり、オートバイ、自動車等々のこと)に比べ、一気に、とはいかずも、結構な距離を移動出来ます。
サイクリングは快適。ヤッホー。この快適感を味わった人には堪らない。自転車は健康促進の道具でも有り得ます。日本一周にだけ使うのではなく、 日常生活の場でも自転車は恰好の乗り物、移動手段ですよね。長生きしたい人は利用すべきです。
短所:
新品の自転車を日本一周用に調達したとしても、日時が経つうちに磨耗する部品があるのです。タイヤが磨り減り、ブレーキも磨り減る。どこかがおかしくなることも 有り得ます。
そうです、長距離を走っているといつかは新たなタイヤを必要とするかもしれない。ひどい道を走っていればタイヤの磨耗が早い。
途中でパンクの憂き目に会うかもしれない。
自転車屋さんへと駆け込んで修理して貰うか、自転車屋さんが近くに見出せないこ とも有り得ますし、ですから自分でパンクを治せるように技術を習得しておく。
自分の自転車と長いこと付き合って行くのですから、自分で治せることは自分でやる。それが自転車でやる人の心構えであるし、心意気でもあるでしょう。余計な費用を掛けないで済むし、、、、。
これは日本の国土、道路、その他の状況にもよると思いますが、移動するに何処を 通って行くかというと、大抵は国道、県道となるでしょう。山道を行くこともあるか もしれませんが、つまり自動車も平行して走っている所を自転車でその沿道に沿って走って行くのです。自動車には自動車専用道路、ハイウェイ、高速道路がありますが、自転車専用の道というのは殆どないに等しいかと思います。時に危険と隣り合わせです。
当地ヨーロッパには「自転車専用」道路がある、ということは驚きでした。とにかく、日本では狭い道にあっては人間も自転車も自動車も分け隔てなく”平等に”利用出来るようになっていますが、自転車運転者にとっては危険、事故に遭遇することも有りえることを注意する必要があります。
今日の日本では砂利道、ガタガタの道、泥道はなくってきているのでしょうか。全て土が見えないアスファルト道路となっているのでしょうか。それが良いことなのかどうなのかは別にしても、アスファルトの道路を何処までも走ってゆけるとなるとは自転車運転者にとっては昔より快適になったと言えるかもしれませんね。
自転車には、付属部品が付いています。無ければ付けた方が良いでしょう。
<ランプ>
夜間、移動することもあるでしょう。わたしの場合、ランプ無しの自転車、山の中の坂道(下り坂)、夜間、その道路が工事中の場所もあることを知らず段差のある道路、まるで小さな穴の中に突然突っ込んでしまったかのような、慌ててブレーキを掛けても、止まらず転倒、打撲、チェーンは外れるわ、クランクはひん曲がってしまうわ、とんだ目に会ったことがありました。夜の「目(光)」は必要ですね。
<バックミラー>
有ると良いですね。後ろには目がありません。後ろから何が接近してくるのか、分かれば自身の走行についても安全に気を配ることが出来ますね。
<空気入れ>
タイヤの空気は少しずつ抜けて行くものなのかどうなのかは知りませんが、まあ、極端に空気が抜けるということはありえないでしょう。自転車屋さんに通り掛かったら、序にポンプを借りれば良いですね。でも、空気の入れ過ぎは禁物ですね。余りにも入れ過ぎて失敗したことがありました。タイヤの中のチューブが破裂、結局、新たなチューブを購入する羽目に至ってしまいました。
<パンク修理キット>
勿論、タイヤがパンクした時の応急手当に必要です。付近に自転車さんや修理してくれる人がいれば、それに越したことはありませんが。
<警笛>
ほらほら、自転車が後ろからやってくるぞ、と歩行者への安全を考える必要性もあります。時には道幅一杯に歩いている団体さんもいて、自転車で走って行く道が塞がれてしまっていることもあります。ちょっと、通してくだ しゃんせ、とお知らせする。大声で怒鳴れば、済むこともありますが。
<サングラス>
夏のカンカン照りの中を走るのでしたら、道路に反射する日光の照り返しから少しでも目を守る意味でも必要かもしれません。私は目を細めながら、それでも日光欲の積りで走っていました。サングラスを掛けて走れば、結構「格好いい!」といった声援を受けることもあるかも。
<水筒>
道中での喉の渇きを癒すために、手元に、手の届く所に置いておく。私の場合、夏の暑い盛り、郵便局回りをしたことがありました。そこには頭の芯まで冷たくなる、それはそれは冷たい水が飲める自動冷水飲み場があったからでした。
<ポンチョ>
雨が降る中を移動しなければならないときもあるでしょう。ご自分の愛”車”を愛する人はご自分だけを風雨から守るだけでなく、自転車も守れるような大きなポンチョを被って走る。
<ヘルメット>
まさかの転倒事故の際、後頭部を守ります。
事故に会わないように、病気にならないように、気をつけること。慎重に運転していれば、自分で起こすことは無いかもしれませんが、道路沿いを自動車やオートバイと平行して走る際は、緊張しますね。自分は起こさなくとも、事故が降りかかってくるかもしれません。
つづく
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